がんは日本人のおおよそ2人に1人が生涯のうちに患う病気であるといわれており、実際に日本人の死因の1位は長年、がんによるものです。がんは、私たち人間の身体の細胞に異常が発生することで引き起こされるものです。そんながん細胞は、気づかないうちにじわじわと増殖し、様々な症状をもたらします。
がんは命をも脅かす病気でありながら、その多くが自覚しづらいという悲しい実態があります。そのため、自覚症状が全くない間にがんが進行していたり、別の部位に転移していたりというケースが少なくありません。そんながんを早期発見し、少しでも早急な処置や治療を行うためには、予防の知識、心がけを持っておくことが大事といえます。以下では、男性と女性に多いがんについて語っていきたいと思います。
男性の疾患部位、さらに死亡数として最も多い肺がんは、初期症状がほとんどないといわれています。ただ、進行していくと咳や痰症状や発熱などが現れることが多いそうです。このような症状は風邪ともよく似ているため、進行後も気付かれない傾向にあります。そんな肺がんを早期発見するためには、定期的な健康診断の受診が必須といえるでしょう。
一方、女性にも多い大腸がんの初期段階も、自覚症状がないことがほとんどといわれます。進行した時の代表的な症状には、血便や腹痛、嘔吐や貧血などが挙げられます。気付くきっかけとしては、特に血便がわかりやすい症状でしょう。また、体重の減少も目立つ症状の一つです。ダイエットなど、体重減少の要因がないにも関わらず、こけるように痩せてきたり、1ヶ月内で3kg以上の体重減少がある場合は、早急に受診することが大切です。